読みました。
すごく衝撃的な本です。
この本は当時、雑誌「婦人公論」に掲載されたようです。
著者はタイトルのとおり、元障害者専用の風俗嬢。
健常者の風俗の経験が6ヶ月、介護の経験はゼロ。
そこから様々な障害を持った方々に出会い、性的サービスを提供(いや、奮闘という言葉が適切だろう)してきた中で、著者は国の福祉施策、ヘルパーさんや看護師さん、そして障害を持った方々へ、とても純粋な提言をしています。
特に印象に残った言葉をあげます。
今、国でやっている福祉的事業だけでは、
特に恋愛や性の問題というのは、
永遠に置き去りにされてしまうのでは?
ヘルパーさんや看護師さんに、
性的な介護も提供するべきだ、といいたいわけではなく、
誰にでもそういった欲求があるということを理解して、
そういった兆しがあったときには、見て見ぬふりをするのではなく、
対応のしかたについて、当事者と一緒に考えて欲しい。
介護とは単にオムツを替えるなどの作業のことをいうのではなく
コミュニケーションの手段だと知った。
最後にもう一度だけ、障害者の人たちにいいたい。
『諦めないで。お互いにもっと、自分を磨いて。そして恋をしようよ』
ちょっと前に、ある社長と飲んでいたときに、
障害者の方々がいける風俗ってないよなぁ〜
でも、絶対に必要よな〜って話をしてました。
性欲は、人間誰しもがある自然な欲求。
なのに、食欲や睡眠欲と同様には満たされない現実。
障害をもったことで、健常者が当たり前に解消できている欲求を
一生、満たすことができない方もいらっしゃいます。
障害者問題は、まだまだ当事者だけの問題です。
まず健常者にできることは、
障害者に対して特別なイメージを抱いたままいるのではなく、
少しでも、理解を深めることが第1歩かと思います。