読みました。
この本は、
仕事において、人生において
成果を上げるための考え方をまとめたものであり、
ドラッカーの数々の名言集である。
(ドラッカーの名言集は僕の知っているだけでも5冊ある)
ただ、よくある名言集よりも、
どちらかというと書き下ろしのように感じさせるのは、
ドラッカーの言葉の重みはもちろんのこと、
編訳者のサポート力が大きいのだろう。
そのくらい完成度が高い。
ドラッカーの書き下ろしは、実際に理解するのが難しい。
そのため、読むことに2の足を踏んでしまう方もいらっしゃると思うが、
この名言集は、ドラッカーの入門書としてふさわしいのでは。
また、
気になった箇所を自分の手帳に書き込んだり、
目につきやすいところに置いておいてちょくちょく確認したりと、
人生のバイブルとして活用できるのではないかと思う。
そのくらい、深く心に響く本です。
ふたつ、紹介します。
〈成果能力 アウトプットを中心に考える〉
仕事を生産的なものにするには、成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない。技能や知識などインプットからスタートしてはならない。技能、情報、知識は道具にすぎない。
〈貢献 権限に焦点を合わせる間違い〉
ほとんどの人が、下に向かって焦点を合わせる。成果ではなく、権限に焦点を合わせる。組織や上司が自分にしてくれるべきことや、自らがもつべき権限を気にする。その結果、本当の成果をあげられない。