読みました。
著者は楽天の三木谷社長。
三木谷社長は楽天の急成長の秘訣として4点あげている。
@常に改善、常に前進
AProfessionalismの徹底
B仮説→実行→検証→仕組化
C顧客満足の最大化
Dスピード!!スピード!!スピード!!
それぞれについて、深く掘り下げて解説されているのだが、
読むとどれも理にかなっているのは流石だ。
Aについて、
『面白い仕事はない。
仕事を面白くする人間がいるのだ』
と、言い切る。
同感だ。
どんな仕事であれ、
やらされていると思えば苦痛だ。
しかし、
目的意識を持ってまず一生懸命やれば
面白くなる。
そして、その先の相手の笑顔を想像できれば
もう、天職になるのでは。
三木谷社長が捉えるプロフェッショナルとは、
『1日24時間、1年365日、
どこにいて何をしていても
仕事のことを考えている人のこと』
職種問わず、
世のプロフェッショナルと呼ばれる人は
まさしくこうであろう。
おそらくイチローも、
バッターボックスに入っていないときでも、
日常の様々な体験の中で、
常に自分を向上させる意識を持ち、
アンテナを駆使しているだろう。
また、ジョギングでもストレッチでも
きっと目的意識を持って
一生懸命にやっているはずだ!
Bの「仕組み」についての捉え方もユニークだ。
組織として考えた場合、
まず第一に、
改善したことがただの標語に終わってしまわないように
(こうなってしまっている企業は多いだろう)
改善し続けられる仕組みがなければならない。
思いついたときだけ改善しようということではなく、
継続的に改善できる仕組みを作っていく。
もうひとつ、
新たなビジネスモデルを、
組織全体で共有するための仕組化もある。
最後に
Dのスピード!!については
実に24時間仕事バカの三木谷社長らしい。
『当事者意識を持って仕事をすればスピードは自然に上がる。
当事者意識がモノの見方を変化させるからだ。
当事者意識を持って本気で仕事に取り組めば
人は誰でもプロフェッショナルになれる。
当事者意識を持ってきちんと仕事に取り組むこと。
それ以上の従業員満足度はないと僕は思っている』
最近注目されているES(従業員満足度)については
いろいろな捉えられ方がある。
僕も単にお金だけではないと思う。
以前、パートナーの幸せについて僕は4点書いた。
@仕事があること
A自分が成長していける環境があること
B仕事にやりがいがあり、プライベートでも充実すること
C高い報酬があること
この4点を目指して
社長として責務を全うしなければならないと思っている。
でも、突き詰めていくと
三木谷社長のおっしゃる従業員満足度につながるのかなぁ
と思う。
この本を読んで
普段聞き慣れた言葉の持つ深い意味に
ハッとさせられた。