論議を交わしそうなこの件は、
何が正当で何が正当でないかを、
個別にわけてとらえる必要があると思う。
法定では、
原告側の主張がほぼすべて通った感じだが、
管理職の権限については、僕は疑問だ。
営業時間とメニューについては、
管理職が決定権を持っていいと思うが、
(当然上への報告は必要)
価格と社員の採用まで管理職が決定して良いはずがない。
商品の価格というものは企業のプライドだ。
そこで働くパートナーのプライドでもある。
そんな根幹となる大切なことが、
管理職で自由に決定出来たとすれば、
もはや会社は統制がとれないだろう。
また社員の採用に関してもだ。
アルバイトなら管理職がしっかり面接をして、
しっかり育成していけばよいが、
社員の採用はひとりであっても大きな人事権となる。
中小零細企業であろうと、大企業であろうと、
人事権と財務権は、
絶対にトップが部下に譲ってはいけない権利だと、
僕は思う。
この人事権、財務権と管理職の待遇が、
ごっちゃになってマスコミで報道されてないかな?
僕は、店長は現場に限定した管理職だと思う。
お客様とパートナーの双方が気持ちよくいられる
環境をつくるための管理をする。
店長の待遇に関して。
会社は店長としてふさわしい人になってもらうわけだから、
当然役割に適した報酬を出せる仕組みを
トップは作っていかなければならない。
また、長時間残業が、解決の糸口もなく、
当たり前になっている体質があるとすれば、
これもトップの責任だ。
しかし、
店長よりも部下の方が給料が高くなることは、
ありえるだろう。賞与も同様。
これは能力の問題であり、
後に格の昇降もありえるだろう。
この問題が今後どうなっていくのか・・・気になる。